
夏季は自動車のバッテリートラブルが最も発生しやすい時期です。
多くのドライバーが経験する「朝、突然エンジンがかからない」という症状は、日中の暑さによって引き起こされることがあります。
猛暑がバッテリーに与える深刻な影響
高温環境下では、バッテリー内部の化学反応が活発になり、電解液の蒸発が急速に進みます。
液面低下により内部抵抗が増加し、本来の性能を発揮できなくなります。
さらに、連日の酷暑によりエアコンの稼働時間が大幅に延長されることで、バッテリーへの電力需要が大変多くなります。
現代自動車特有の電力消費問題
近年の自動車は高性能化が進み、カーナビゲーション、ETC、ドライブレコーダー、USB充電ポート、LEDライト類など、電装品が増加しています。
これらの機器は走行中も常時電力を消費し続けるため、オルタネーターによる充電量では需要を満たしきれない状況が頻発します。特に渋滞時や低速走行時には、エンジン回転数が低いため充電効率が低下し、バッテリーの放電が進行してしまいます。
予防対策の重要性
バッテリーの平均寿命は3-4年ですが、猛暑地域や電装品多用車両では短縮される傾向があります。
定期的な無料点検を活用し、早期発見・早期交換により突然のトラブルを未然に防ぐことが最も効果的な対策となります。
